ウィンボンドは、同種または異種のフラッシュを「スタッキング」する新しいSpiStack®、W25Mメモリシリーズを提供する業界初の会社です。設計要件に最も適したフラッシュソリューションを提供しつつ、コード用とデータストレージ用でメモリ容量を変えることが可能です。SpiStack®アーキテクチャは、設計者が特定のメモリ容量とアプリケーション要件を満たすようにフラッシュソリューションを調整する際に最大の柔軟性を提供します。
W25Mシリーズは、設計者が使い慣れている、8ピンパッケージに幅広い容量帯を提供します。W25Mのメモリには、一般的なSPI(Serial Peripheral Interface)およびコマンドセットを搭載したマルチI/O SpiFlashインターフェイスも搭載されています。
SpiStack®の同種メモリは、SpiFlashダイをスタッキングすることによって形成さつくられます。例えば、業界標準の8ピン8x6mm WSONパッケージに2つの256Mbダイを組み合わせ1つの512Mbメモリを形成します。これらのスタック製品(W25M512JV)は、16ピンSOICまたは24パッドのBGAパッケージでも提供可能です。SpiStack®の異種メモリは、64MbSpiFlashのNORと1GbのシリアルNAND等NORとNANDの組み合わせでつくられており、コード用にNOR、データ用にNANDを格納するような柔軟性を設計者に与えます。
製品スペック検索
Read more: How フラッシュメモリの容量問題を解決: 進化したスタック・ダイ技術は、ピン数や基板フットプリント、及びシステムの複雑性の問題をどのように解決したか?
スタックされたソリューションを構成する個々のコンポーネントは、Quad-SPI使用時に416MHz(50Mb/秒の転送レート)に相当する最高104MHzのクロックレートを備えています。容量16Mbから2Gbまでの複数のSpiFlashダイは、NORダイとNANDダイの任意の組み合わせでスタックできます。より耐久性と保持力が高く、ランダムアクセス時間が速いブートコードを格納するために、NORダイを使用することができます。NORはブートコード格納のために使用可能で、より優れた耐久性やリテンション、さらに高速なランダムアクセスタイムを提供します。NANDメモリはデータ格納およびブートコードのバックアップとして使用できます。NANDのプログラミング時間はNORよりはるかに高速なので、システムの電源が落ちるたびに作業メモリのデータをすばやくアップロードするために使用することもできます。のちに使用する作業メモリがもつ最新コードを格納することによってシステムの品質を向上させます。
SpiStack®は並行操作に対応しているため、データ更新によってコード実行が中断されることはありません。全SpiStack®製品の機能は、単純なソフトウェアダイ選択命令(C2h)と工場で割り当てられたダイID番号を追加することで、後方互換性が保たれるようにサポートされています。
W25M SpiStack® ファミリ
- フラッシュをスタックすることで、より大容量な部品の選択肢を提供
- ユーザーは特定の容量要件に基づいて選択可能
- シリアルペリフェラルインターフェース(SPI)
- 既存のSpiFlashとの後方互換性
同種スタッキング – 2個以上のダイ
- NORダイによる1Mbから256Mbの組み合わせ
- NANDダイによる512Mbから2Gbの組み合わせ
異種スタッキング – 2個以上のダイ
- NORとNANDダイによるスタッキング
並行操作
- 1ダイによるリード操作
- 他ダイによるライト/イレーズ操作 + データ更新時のコード実行中断なし
多様なアプリケーション
- 携帯電話、カメラ、プリンタ、サーバー、セットトップボックス、車載、ブルートゥース、GPS、デジタルTV、DSP、FPGA、WLAN、DSL/ケーブルモデム、ゲートウェイ、産業、その他